横浜の都市デザイン行政〜先人たちの50年の功績

住みたい街ランキングで何度も1位となり、イメージが良くて魅力的な街が横浜です。現在の魅力ある都市空間は、関わってきた方々の知恵と、並々ならぬ努力=汗と涙と熱意の積み重ねで成り立っています。

 

 

  • 50年前に出来た「企画調整局」

 

約50年前、当時の飛鳥田市長のもと組織された企画調整室で、横浜の都市デザインの取組は生まれました。都市づくりの専門家・田村明さんが中心となって六大事業プロジェクトを進め、アメリカでアーバンデザインを学んだ岩崎駿介さんを中心に、人間のための豊かな都市空間をつくることを目的として、都市デザインチームが結成されました。企画調整室が、高速道路地下化や、くすのき広場整備で、局を超えた総合調整を行い、建設部門から都市計画部門まで、幅広い部署が連携し、街の価値に繋がる事業が実現しています。

 

 

  • 今以上にお金がない時代の先進的取組み

 

今以上にお金がない人口急増期に、10年間で160校の小中学校を新設するなど、民間企業にも協力頂き「プロジェクト×コントロール×都市デザイン」の手法で、必要な街づくりを実現した事は、先人の皆様の素晴らしい功績です。

 

 

 

  • 予算総合審査・都市整備局・質問(3月2日)

 

我が会派・藤崎議員の質問で、山中市長からは、都市デザイン推進体制を含めて検討していくとの前向きな答弁がありました。当時と、時代背景は大きく変わりました。が、新たな魅力ある都市づくりを進めていくために、今一度、かつての企画調整局のような局を超えて横串をさす体制づくりが必要だと考えます。

 

(大岩質問)全庁を挙げて取組を進めるには、横断的な体制が必要だと考えます。が、副市長に見解を伺います。

 

 

私からの質問に対して、以下回答を頂きました。

 

(副市長回答)ご紹介いただきました企画調整局は、高度成長期の都市課題に対応するために、大規模開発や道路・鉄道等の基盤整備などにおいて、総合調整や都市デザインに取り組んで、現在の横浜の都市の骨格をつくったと言っても良い、と考えています。

こうした取組の中で、多くの局において、それぞれの専門分野での魅力づくりのノウハウが、蓄積されていると考えています。今後の魅力ある都市づくりに向けては、こうした専門部署がきちっと連携できる、最適な体制が取れるよう、検討していきたいと考えています。

 

 

 

 

  • Too big, To change?(大き過ぎて、変われない?)

 

今年度、デジタル化推進・特別委員会の委員長を務め、21項目の「提言書」を小林副市長(CIO)に提出しました。デジタル化の問題・課題を洗い出す為に、現場の職員の皆様への直接ヒアリングもさせて頂きました。その中で「横浜市は大きすぎて変われない。この問題の改善は諦めている」という声を沢山聞きました。もちろん、今までの仕事のやり方や、制度を変える事は簡単な事ではありません。ましてや、横浜市のような大きな組織であれば尚更です。

しかし、縦割り・縄のれん型の行政組織に横串を指して、世界に誇れる街づくりを、全国に先駆けて行ってきた先人の皆様の偉業を、我々は忘れてはなりません。

 

 

 

  • 都市デザイン横浜展・開催中(3月5日〜3月29日)

 

今回の質問にあたり、都市整備局の職員の方からの推薦図書(田村明さん、岩崎駿介さんの本)を読みました。「公民連携」という言葉自体がなかったその時代に、全国に先駆けて実行した先進的取組が、今の「魅力ある横浜のまち」を創ったのだと改めて感じています。現在、横浜市役所の目の前にある「BankART KAIKO」で横浜の都市デザイン行政・50年を振り返る企画展が開かれています。私も近日勉強の為、訪れたいと思っています。

 

50年の偉業を振り返る「都市デザイン横浜展」開催中です

 

 

  • 財政ビジョン審議にも活かす!

 

財政ビジョンの審議の準備の為、過去の資料やその時代の事を知る方に直接話を聞くなど、田村明さんやデザイン行政などの事を改めて調査しています。が、そもそも田村明さんの事を知らない若い世代の職員も増えており、調査は難航しています。しかし、その時代の挑戦は、これからの新しい時代にも活かせるヒントが沢山隠されている、と感じております。また、何よりも「そのDNAが横浜市の職員の中に、今も流れている」という仮説のもと、少ない資料にあたっているところです。

 

 

 

  • まとめ

 

横浜市が戦後初の人口減少を迎える中で、50年100年後の未来に向けた新たな挑戦が必要です。「横浜の成長」を阻害する「ガラスの天井」を打ち破り、未来を志向する前向きな議論と、実現に向けたパッションと挑戦、行動が称賛される街になる事を強く願っています。これからの50年100年後の未来に向けて。ワクワクする気持ちで挑戦しています!